スタビライズとモビライズ

ちん

2012年05月22日 23:18

バレーボールのオリンピック最終予選、全日本女子は3連勝と好調のようですが、選手が総じて以前より痩せてみえます。フィジカルコンディションについてはずっと前から気になるところがありますが、本大会をを見据えて若干心配です。

とにかく、まずは本大会の切符を確実にとることですね。


体力や目標に合わせて、アスリートにはアスリートの、一般の方には一般の方のコンディショニングがあるわけですが、どちらも人の身体を良好に整えるという意味においては同じです。

今日の夜のクラスでは、動きの中での身体バランスということを意識していただきました。目標とする動きを最適に引き出すために、身体の中心部を安定させる(スタビライズ)ために働く筋群と、運動目的の部位を(柔らかく大きく)動かす(モビライズ)ために働く筋群があります。
昨今人気の体幹トレーンングも基本的に、スタビライザーとしてのインナーマッスルエクササイズです。

スタビライゼーションとモビリゼーションというものは、対極にあるものではありません。よく雑誌のフィットネス特集などで、「インナーマッスルを働かせて」とか「筋肉を大きくするならアウターマッスルを鍛えよう」などと言われますが、このふたつが一方だけ動くということはあり得ません。いかに同時にうまく使えるかが大事なのです。

トレーニングの基本原則である特異性、全面性、個別性といったことをふまえつつ、特異的運動刺激に対する反応を最適に引き出していくために、エクササイズの種類、質や量を個別に調節していくのが私たちトレーナー・コンディショナーです。


このほど私、大型スーパーに出かけて、母親が梅干しをつけるプラ樽を購入しました。おいしい梅干しのために、体軸のとれた状態で漬け込んでもらわなくてはなりません。

身近な存在のコンディショニングが、実は何より大事なのです。