多聞天&金剛力士
大相撲の横綱朝青龍が、多聞天(毘沙門天)の仏像モデルを務めたそうです。
(参照)
う~ん、大横綱、やっぱり軸ブレしてます。先場所の優勝時はまずまずだったんですけど…集中力と緊張感の差ですかね。
歴史に残る仏像、たとえば運慶・快慶作、東大寺金剛力士像など、その迫力に圧倒されます。寺の中に敵や邪なものの進入を防ぐ守護神なので当然なのかもしれませんが、やはりすごいです。
鎌倉の時代も、モデルをおいて作成したのだろうかなど、いろいろ考えます。してみると当時の猛者たちは総じて体軸がしっかりとれていたんだなぁと感心します。屏風絵に書かれた風神雷神などにもいえますが、迫力を感じる本物は、しっかり軸がとれています。非対称性頚反射などもきちんと体現されていて、素晴らしいなぁと思うのです。
報道写真からみると、横綱モデルの多聞天像をつくる仏師さんの軸はしっかりされているようなので、きっと開眼時にはすばらしいものになっていると思います。
写真は指宿にある青隆寺の金剛力士像です。見事ですよね。
阿形の猛々しさもいいのですが、個人的にはなんとなく吽形の二王のほうが好きです。
現代人の身体も、体軸をしっかりと確保して反射機能なども自然に発揮できるよう、日々努力して作り上げていかなければと思います。ひとのお手伝いの仕事としても、自己鍛練としても。
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