GOEの裏側を思う

ちん

2010年02月27日 21:46

出張指導で使った施設の使用カードを忘れてきてしまい、とりに行ってきました。「忘れないように」とロッカーに入れたのに、着替えた後には忘れてました。
・・・おはずかしい限りです。


さてさて、女子フィギュアの盛り上がりはオリンピック後もしばらくは続くでしょうが、日本のテレビではまず表に出ない話題がにわかに盛り上がってきています。採点基準についてです。

今回金メダルのキム・ヨナ選手の演技は確かに素晴らしかったですが、GOE(Grade of Execution)、いわゆる「出来栄え加点」が男女を通じてキム選手だけ異常に高く付けられていることへの疑問の声が上がってきています。何せ男子金メダルのライサチェク選手の倍以上ですから。

フィギュア界の採点方法やロビー活動については、以前からたびたび話題に上がっていたようです。キム・ヨナ選手が今回更新した世界最高得点も、その前はアメリカ大会で出したもので、北米バンクーバーでの今大会では地元選手にかなりいい点がつくだろうということは予想していました。実際、ジャッジの主観が大きく左右するこのGOEで加点が高かったのはキム選手と地元カナダの選手でした。

憶測でものをいうのはよくないと思いますが、面白い記事を見つけました。スポーツ紙「ナンバー」のウェブ版です。(→参照)

女子ではなく男子シングルスのケースですが、はっきりと「ロビイスト」と名乗る人物が出ています。一国の(有力な)ジャッジが、ある選手(銀メダルに終わったプルシェンコ)を暗に特定したネガティブアクションを平気で行っているんですよね。それも自分はロビイストだと開き直って、ネガティブキャンペーンだとは捉えていないのです。

女子の場合はどうなのか、本当のところはどうなのかわかりません。キム・ヨナ選手の演技そのものは十分素晴らしかっただけに、基礎点とはおよそかけ離れた男子並みのスコアを引き出した加点の理由、ジャッジにカナダと韓国は含まれ日本は外れていたこと、メダルにも絡むかという演技だった最終滑走の長州未来選手の点数発表に要した妙に長い時間の理由などなど、突っ込みどころが満載なのが残念です。
問題は、客観性と公開性の欠如(主観による加点と匿名非公開のジャッジ)です。

一億総感動モード一本やりの日本の報道(特にテレビ)ではおそらくこういった問題は追及されることはないのでしょうが、ヨーロッパを中心に各国で警鐘を鳴らす声は上がっているようです。

やはりオリンピックという舞台では、なんといってもアスリートの最高のパフォーマンスの競演を見ていきたいですし、応援していきたいと思います。万が一裏でうごめく存在があるとしても、そういったものは必ずその報いをうけるはずです。それは世界に、宇宙に偏在する「波長同通・引き寄せの法則」ですから。


浅田真央選手がいち早くソチ五輪への挑戦意欲を示してくれました。応援します!


関連記事