ベースなくして大成なし!
冬休みに入った子どもたち、元気いっぱいに楽しんでくださいね。
普段は中高年の方やアラフォー世代を中心に指導させていただいていますが、今日はそんな冬休み中の学生さんがグループレッスンに参加してくれました。中学3年生くらいだったかな?
野球をしているという男の子でしたが、う~ん、正直なところちょっと心配になりました。故障は抱えていないということでしたが、放っておけば間違いなく身体を壊しかねない不安定さがありました。体軸がきわめて不安定なのです。
私がグループレッスンで重視している足裏機能をはじめ、コアの安定性や力強さがなく、また野球特有の動作(投動作やバットスイングなど)で弱化していると思われる身体のアンバランスもかなりありました。
彼だけをやり玉に挙げるつもりはありませんが、一般に基礎ができていない状態では、「なんとかメソッド」の「〇〇トレーニング」といった特殊なトレーニングを入れても、その効果は十分に身体に入っていきにくいと思います。とにもかくにも基礎のキソをしっかりつくっていってほしいと感じます。
ベーシックなトレーニングをしっかり行って確固たる身体の土台を作ってこそ、その先の専門的なトレーニング、競技に特化したトレーニングが活きてくるのです。ジュニア期のアスリートならなおさらです。
伝えられるように、今の子どもたちの基礎体力というのは、私たちの世代と比べて実際低くなっています。部活動やジュニアスポーツの指導者たちは本当に大変だと思います。
子どもたち自身も、そのことはたぶん感じていて、だから別途スポーツクラブでトレーニングをしようと思い立つのだと思います。
ただ、一般的なジムトレーニングだけでは個々に対応してフォローしきれない部分が、実際にはどうしても多くなります。究極は選手一人ひとりにパーソナルトレーナーがつくということが理想でしょうが、部活動レベルではもちろん無理な話です。かといってこちらから全てをボランティアでフォローさせてもらう、ということも厳しいわけで、なかなか悩ましいところです。
チームを担当するトレーナーさんたちに、まずは頑張ってもらいましょう。
ジュニアアスリートの育成強化というのは、とても大事なテーマだと思うので、私もまたいつか本格的に携わってみたいと思っています。
関連記事